JC-NET発達障害就労支援セミナー開催報告(1日目)

こんにちは福島就業支援ネットワーク事務局です。
さて、平成30年9月1日より2日間に渡り、福島県の会津で当ネットワーク主催、公益財団法人キリン福祉財団助成事業「JC-NET発達障害就労支援セミナーinふくしま」が開催されました。

1日目は定員100名に近い参加者
最初の基礎講義1「発達障害の職業的課題」の講義をNPO法人東松山障害者就労支援センター代表理事の若尾勝己さんよりいただきました。

全国の障害者雇用の状況から障害のある人の多様な「働く」形態の話があり、続いて”発達障害”のある人の仕事上や対人面での課題についてお話、そして発達障害のある人の”認知機能・情報処理の仕組み”を理解して支援する事が必要だとお話されました。

事例を交えながらの講義がとてもわかりやすく、理解できました。
続いては、基礎講義2「発達障害の認知特性」についての講義を広島県発達障害者支援センター センター長西村浩二さんよりいただきました。
発達障害のある人の”認知”の特性について詳しくお話をいただき、学びの時間となりました。

認知機能のアンバランスさ、実行機能面の課題、コミュニケーションの特性から職場ではどのような事が起こると想定されるかとてもわかりやすく理解する事ができました。
ただ、そういった特性や課題、弱みばかりでなく、強みとなるものがあり、認知特性に配慮した対応を基本として強みを活かした就労を考えていく事の重要性を学ぶ事ができました。

会場の参加者も真剣に学んでいる姿勢が見られていました。

初日3つ目の講義。
「事例紹介」を福島県の社会福祉法人福音会 多機能型事業所ワークセンター麦の副施設長 橋本芳武さんより報告いただきました。

事業の説明から独自の定着支援の取り組みなどのお話をいただき、実際の利用者さんの事例の報告をいただきました。
B型事業所から就労移行支援に移り就職を叶えた事例。
発達障害の本人の特性からあらゆる場面での認知の仕方について、そしてその対応、実際の接客場面でのエピソードのお話は印象的でした。
7年経過した現在も働き続ける事ができているのも、本人の変化や事業所の定着支援があったからだと感じました。

さて、1日目のセミナーがここで終わり、夜は講師陣を囲んだ懇親会がありました。
残念ながら懇親会の写真がありませんが、当ネットワークの魅力「夜は楽しく飲んで熱く語る」が深夜まで続いていましたね。
初日は講義中心、二日目は演習中心の学びの場となります。
次回は発達障害支援セミナー二日目の記事をお楽しみに!

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