福島就業支援ネットワークは障害のある方達の働きたいという思いを当たり前に実現するために県内の就労支援関係者が
「福島の就労支援を何とかしよう」
という思いでこの会が結成されて10年になりました。

これまでのジョブコーチ養成研修や部門別研修、つながる研修等を実施、さらに福島県自立支援協議会就労支援部会の運営にも深く関わってきております。
しかし、この間、社会状況が大きく変化してきております。特に支援は限りなくボーダレスな状況になってきており、障害ということに特化しなくても生きづらさを抱えた人たちとの共生という視点で支援者側の「意識変革」が求められていると思います。
その「意識変革」とは何かをあえて問わなければならないと思います。日々、多くの方達への支援をしていると、自分達はしっかり就労支援をしていると思い込んでいないかの確認です。単なる数的な相談・就労支援実績ではなくひとりの人へどれだけ心を注いでいるかということです。
働くことの支援を通して支える側がどういう存在としてあり続けるかが問われると思うのです。生きていく上で多くの苦しみ、悲しみを乗り越えていくその人の人生を一緒に担いながら共感しともに歩んでいけているのかということが原点としてあります。
それが支援の醍醐味でもあります。
障害のある方の支援を超えて､さらに生活困窮者、高齢者など地域生活をしているひとりひとりが生きやすい地域作りの最先端として走るくらいの「志」（こころざし）の高さがこのネットワークには求められていると思います。

さあ一緒に走ろうではありませんか。

福島就業支援ネットワーク代表　本田隆光