就労分野サービス管理責任者フォローアップ研修

みなさんこんにちは、令和2年1月16日に実施された就労分野サービス管理責任者フォローアップ研修の報告です。

さて、今年度からサービス管理責任者等研修は、分野別で分かれていたカリキュラムを統一し共通で実施することとなり、加えて基礎研修、実践研修、更新研修が必須となりました。
さらに、これまで分野毎に分かれていた研修は、各都道府県の任意による専門コース別研修として開催していくこととなりました。

そこで、福島就業支援ネットワークでは、他の分野に先駆けて、チームリーダーとして利用者の「働きたい想い」に寄り添い、さらに職員の人材育成に真摯に向き合っている就労分野のサービス管理責任者の皆様のために、今年度から「就労分野サービス管理責任者フォローアップ研修」を開催することとなりました。

テーマは「働く想いを実現していくために、私たちチームに出来ること」
~変わるべきは私たち一人一人~

先ず、初年度である今研修会では、サービス管理責任者に必要なチームビルディング力(仲間が思いを一つにして、一つのゴールに向かって進んでゆける組織づくり)を身につけ、さらに「利用者の働く想いを実現していくために、私たちに何が出来るのか」をテーマにグループディスカッションをしました。

チームビルディング力については、「チームビルディング向上の仕方」と題して、合同会社 阿部マネジメントオフィス 経営士・ITコーディネータの阿部憲夫先生にご講義いただきました。

チームビルディングとは、一つの目標に向かって、チームのメンバーが、気持ちを一つにして向かっていける強い組織を作ること。
特にそのプロセスの中では、メンバー(職員)を理解し、目標が共有され、目標に向かってアプローチを開始しようとする時の、職員間の意見のぶつかり合いが最も重要であるとのことでした。
このプロセスを経ることで、メンバーが互いの役割を理解し、認め合えるようになり、お互いがお互いの強みを活かすことが出来るように協力し合うようになるとのことでした。

また、チームビルディングを向上していくためには、職員一人一人が

「元気(明るい挨拶や心身の健康)」

「やる気(チームの目標に向かって手を抜かない、本気で取り組む)」

「根気(チームの一人一人が最後まで諦めない、コツコツやり続ける)」

の3つの気の力を身につけることが大切であり、またそれらを身につけるための職員とのコミュニケーション力の向上の仕方についても、演習等をとおして、分かりやすく講演いただきました。

(チームビルディングの演習ではどのチームが一番高いタワーを作れるかを競いました)

さらに、午後からは、阿部先生の講義を受けて、
「働く想いを実現していくために、私たちチームに出来ること」
~変わるべきは私たち一人一人~

と題して、各事業所での職員育成の取り組みや、工賃向上・企業開拓に向けた取り組みなどを、グループワークをしながら共有しました。
各事業所の様々な取り組みを共有することで、参加者それぞれにたくさんの気づきを得ることができた素敵な研修会となりました。

今後も、福島就業支援ネットワークでは、就労分野のサービス管理責任者が、利用者の働きたい願いや暮らしに寄り添うと同時に、その声を社会に伝え障がい者が暮らす地域を支えていけるよう、就労分野に特化したアセスメント力の向上(本人の潜在的な能力や働く力を見いだし、最大限に引き出す環境の中でアセスメントが出来ているか)や、教育・福祉・労働との連携支援の向上(事業所内で自己完結することなく、ハローワーク、障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなどとの連携支援で、職場の開拓や就労・定着支援が実施可能となる支援)などをテーマに、就労分野のサービス管理責任者フォローアップ研修を開催していきたいと考えています。

文:一般社団法人福島就労支援ネットワーク 理事 田﨑 吾

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