令和5年度福島就業支援ネットワーク総会及び研修会

こんにちは、福島就業支援ネットワーク事務局です。
令和5年6月1日に福島就業支援ネットワークの総会と研修会を行いましたので報告いたします。

新型コロナウイルス感染症も5類感染症へ移行されたので、対面での研修会を行なうことができました。
待ちに待った対面による総会&研修会です!!
2020年が対面での研修会最後だったので3年ぶりですね。

久しぶりの支援者たちと顔を合わせるのは、オンラインでは味わえないものがあります。久々の感覚。
会場に入るなり、あちらこちらで名刺交換がおこなわれていました。会ったことある仲間でも3年も経てば、部署が変わったり立場が変わったりと変化のあった3年間だったと思います。

さて、研修会での最初の講演は行政報告。
厚生労働省 職業安定局 障害者雇用対策課 地域就労支援室室長補佐 小森 康正氏より  「障害者雇用の現状と今後の展開」という題目でお話をいただきました。
障害者雇用・ナカポツ支援の現状という部分では、障がいある方の就職件数(職業紹介件数)はコロナ前に戻ってきているということでした。
また、障害種別での就職に関しては、10年前は身体障がいの方が中心だったが、近年は精神障害者の就職が活発化してきているという報告をグラフ資料をもとに説明がありました。

ナカポツセンターの相談・支援の状況では全国の相談件数として130万件を超えており、就職、職場定着に関する相談が多いが、近年は事業主からの相談が増えているということでした。
今後の雇用全般の課題としては、雇用率に算定できない、手帳の対象にならない方(難病など)の就職についてあげられました。

次に障害者雇用の動向について。
障害者雇用促進法の法改正についても少し触れられ、現状の雇用率による数の評価だけではなく、雇用の質の評価も検討事項として検討がされているとのことです。
その背景には、週20時間未満の割合が増加している、また精神障がいの方の20時間未満の就労の希望が増えている現状があるためとのことでした。

その他にも、調整金の支給額調整や障害者雇用率の段階的な引き上げ、新設される助成金、支援人材の育成についての話など盛りだくさんでした。

午後は「地方における就労支援」という題目でシンポジウムです。
まずは、特定非営利活動法人 全国ジョブコーチ連絡協議会 理事長 若尾 勝己氏より全国ジョブコーチ連絡協議会の設立の説明。
『障害のある人が自己の能力を十分に発揮し、やりがい、働きがいを感じながら働き続けることができることに寄与することを目的に、ジョブコーチの支援方法や技術をもちい、雇用する側の企業や送り出す側の支援機関の人材育成を図り、雇用・就労支援を担う人材のすそ野を広げて行きたい』というビジョンのもと設立されたお話がありました。

障害者の就労支援業界の様々な課題点・問題点のお話では、採用優先のための定着率低下の問題や第三者を仲介させた雇用率ビジネスの問題などが挙げられ、他にも働き手不足の問題、就労支援専門人材の育成の課題などさまざまでした。

全国的な就労支援のお話を聞いた後で福島県の企業・支援者に登壇してもらい、それぞれの事業所の説明や取り組みなどを発表してもらいました。

地方は「就労移行支援」より圧倒的に「就労継続支援B型」が多く、B型からの一般就労の実践報告や、働き方の多様化など、企業・B型事業所・ナカポツセンターよりお話がありました。

久しぶりの対面による研修会だったためか、それぞれのお話も盛り上がり、ディスカッションする時間が足りなくなるくらいでした。
時間を少し延長し、それぞれの想いを聞いたところで研修会は終了。

当日は約80名近くの参加がありました。
まだ、研修後に懇親会をおこなうことはできませんでしたが、近いうちにお酒を交わしながら熱い支援のお話ができるようになるのではないかという気持ちになりました。

当日、参加の皆さまお疲れ様でした♪
また次回お会いしましょう!!

(文・写真   福島就業支援ネットワーク 事務局 今泉)

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